女性のための健診
— 女性は男性よりも長生きといわれながら、男性よりも寝たきりとなる期間が約1.5倍も長いのです ―
なぜ、女性は寝たきりになりやすいのか。 これは、閉経という女性ホルモンの劇的な変化が関連していると言われています。女性にとって思春期・性成熟期・更年期・老年期と呼ばれるそれぞれのライフステージをつねに健康的に、年齢を重ねても充実感や楽しみを失わずに生きていくことは、誰でも簡単なことではありません。
70歳～ 人生の楽しみを失わない 寝たきりにならないために
50代後半～60代 自立した生活、楽しむこと 生きがいをいつまでも続けられるために
45歳後半～50代 働き盛り 家族を支える 自分が健康でいるために
30代～40代 重要なキャリア形成期 妊娠出産 思わぬことで、それらをあきらめないために
20代 学生や就職、結婚 様々なライフイベントを迎える時期
当センターの健診では、病気の早期発見だけでなく、女性のライフステージごとの身体の変化や悩み、不安をお伺いする中で、ご自身の身体と上手に付き合うためのヒントや課題を見つける機会になれればと考えます。 多くの人が「人生100年時代」を不安に感じている中、健診を受けることで一人でも多くの人が楽しいこと、嬉しいことに感じられるようになればと思っております。
女性のための健診メニュー
＊全身をしっかり調べるドックを自分に合わせてアレンジしたい
＊川崎市検診や企業健診などに組み合わせて、気になることを合わせて調べたい
＊自分が気になること、不安なことについてだけ調べてみたい方
当センターでは、すべての方に、自由度高く組み合わせて頂きやすいセットをご用意いたしました。
年代に応じた悩みやご不安などに応える内容で、それぞれの年代の「精神的にも肉体的にも社会的にも健康な状態well-being」につながる検査となっております。
女性のための「プラスワン検診」
『川崎市特定健診』や『後期高齢者健診』、『企業健診のオプション』にプラスすることで、ご自身の女性特有のお悩みに合わせた健診が出来るご提案です。
✿ 女性のためのプラスワン検診 ✿
・内診／・経膣超音波
子宮がん検診では、子宮筋腫や卵巣腫瘍を見つけることはできません。
経腟超音波は子宮筋腫など良性の卵巣腫瘍はもちろん、子宮体癌や卵巣がんの兆候など骨盤内の異変に気付くことが出来る唯一の検査として『全世代の女性に是非行ってほしい最も大切な検査』です。
子宮頸がん検診である細胞診を採取する際に、同じ姿勢のまま数十秒程度で行うことが出来ます。痛みのある検査ではありませんのでできる限り子宮がん検診と同時に行うことをお勧めしています。
・子宮頸がん検診を受ける方
・普段から月経痛や排卵痛が気になる方
・家族に乳がんが多く、卵巣がんのリスクがある方
・乳がんやその他の疾患でホルモン治療を行っている方
・子宮摘出後で卵巣は残っているという方
料金 ￥3,500
・問診／・内診／・経膣超音波検査／・子宮頸部細胞診／・HPV検査
婦人科系の疾患をきちんとチェックしておきたいけれど、どんな検査が必要なの？という方のために作られたセットです。
子宮頸がんを海外レベルの高精度な形で受けて頂くためにHPV検査＋細胞診としました。また、多くの方が心配する子宮卵巣の疾患をできる限りチェックするための経腟超音波を組み合わせたセットです。
・きちんとした婦人科健診を受けたい方
・今年度川崎市で子宮がん検診を使用できない方
料金 ￥12,000
・血液検査（貧血・腫瘍マーカーCA125,CA19-9）
CA125,CA19-9は、子宮体癌、卵巣癌を始め消化器系のがんなどでも上昇する腫瘍マーカーです。
しかし、女性にとってはがんだけでなく、月経痛、排卵痛の原因となる子宮内膜症の存在を図るマーカーとしても重要視されています。月経痛が仕方ないと我慢する方も多いのですが、子宮内膜症の可能性があれば不妊症や将来の卵巣がん予防のためにも治療が勧められます。
・月経痛や排卵痛がつらいかた
・月経の時には必ず鎮痛剤が必要という方
・原因不明の慢性的な腹痛がある方
料金 ￥3,000
血液検査（女性ホルモンFSH,E2 甲状腺ホルモンTSH,FT3,FT4 リウマチ抗体）／・更年期症状チェック
更年期とは閉経を迎える前後５年の１０年間程度の時期をいいます。年齢的なものと思っている様々な症状が、実は、女性に多い内科疾患であることもあり要注意です。
病院に行くことを迷っている方など、ホルモンの状態や重大な疾患がないかをチェックし、我慢せず色々な対策や相談先があることを知るきっかけにもなる内容です。
料金 ￥10,000
血液検査（感染症検査[梅毒、クラミジア、B型肝炎、C型肝炎、HIV]・卵巣予備能ホルモン検査（AMH））
※女性のみ・風疹抗体検査（川崎市風しん対策事業で代用もできます）
ご結婚やパートナーとの生活を機に、将来や妊活を見据えて気にされることの多い項目をセットにしています。
ご自身の卵巣予備能（卵巣年齢）を図るAMH抗ミュラー管ホルモン、妊活前にチェックしてワクチン接種を済ませておきたい風疹抗体、その他にも不妊症をもたらしたり、パートナへの影響がある感染症検査を組み合わせた内容となっています。
料金 ￥15,000
血液検査（感染症検査[梅毒、クラミジア、B型肝炎、C型肝炎、HIV]・卵巣予備能ホルモン検査（AMH）・甲状腺ホルモン検査（TSH、FT3、FT4）・25OHビタミンD・抗精子抗体）
不妊症の病院に行くのは抵抗があるけれど気になっている、今から妊活を考えているが年齢的に不安もある方など。不妊症をスクリーニングする内容です。
性感染症検査、卵巣予備能（卵巣年齢）を図るAMH、不妊や流産のリスクが高まる甲状腺疾患、妊娠率上昇に重要なビタミンD、精子を排除してしまう体質をチェックする抗精子抗体などが含まれています。
料金 ￥25,000
・血液検査（TRACP-5b）／・骨密度検査
女性の寝たきり原因第１位は、「骨粗しょう症による骨折」。女性は閉経を迎えると骨密度が急速に低下します。
閉経時期は必ず、その後も定期的な骨密度検査が重要です。
骨粗しょう症になってからでは手遅れともいわれ、この検診では、骨粗しょう症になる前に骨代謝マーカーでリスクも合わせて評価ができる内容になっています。
料金 ￥5,500
◆川崎市の検診
当センターで可能な女性向け健診です
定期的に受診しましょう
血液検査
女性にとって血液検査で貧血を確認することは、婦人科疾患の大切なサインです。
また各ライフステージにおける悩みにこたえるためにホルモン検査や感染症検査といったものも血液検査で見ることが出来ます。
● AMH
卵巣の予備能を調べる血液検査です。妊活や不妊治療のタイミングに悩む人の参考材料とお考えください。数値だけでは確実なことが言える検査ではありません。どのように参考にするかは、検査についての説明をよくお読み頂き、医師からの結果説明をお勧めしています。
● 不妊スクリーニング検査
不妊治療専門施設や一般産婦人科でも、まず最低限の項目で問題がないかを判断するために血液検査を行います。当センターでは専門施設の様な診断をつける検査は行いませんが、ご結婚前や妊活に向けて、そのような傾向がないか、不妊症につながるような疾患や感染症がないかを確認することができます。不妊症につながったり、流早産のリスクを上昇させる甲状腺機能異常症、クラミジア感染症は無症状のうちに卵管に癒着を起こし、妊娠の妨げになることがある性感染症です。
また感染症一式（梅毒、B型C型肝炎、HIV）は、妊娠中にも影響を及ぼすだけでなくパートナーへの感染も予防するために大切な検査です。風疹抗体価検査も含まれています。このように、不妊症のリスクを因子が存在しないのか、妊娠に向けて治療すべき病気が存在しないかをスクリーニングできる検査です。
