子宮がん検診


子宮がん検診とは、一般的に「子宮頸部細胞診」を示します。ここでは子宮体部細胞診や経膣超音波検査など、当センターでお勧めしている検診についてご紹介します。

子宮がん検診

こ れ か ら の 様 々 な 人 生 を 楽 し む た め  ~ 
社 会 で も 家 庭 で も 健 康 で 充 実 し た 毎 日 を お く る た め ~
更 年 期 を 上 手 に 乗 り 越 え 、ご 自 分 の 心 と 身 体 を 上 手 に つ き あ う た め ~
楽 し み や 生 き が い を も ち 、生 活 習 慣 病 の サ イ ン や 体 の 変 化 と 向 き 合 う た め ~
人 生 を 楽 し む 気 持 ち や 体 力 を 失 わ ず 、寝 た き り の 原 因 を つ く ら な い た め ~

人生100年時代に、ご自身にあった検診をお選びください。

 

【 費 用 】
川崎市のがん検診(子宮頸部細胞診)1,000円
(子宮頸部細胞診 +800円 ※子宮がんと同時。相談の上、医師の判断で行う。)

子宮頸がん検診

子宮頸部細胞診

内診で子宮頸部から細胞を採取する検査です。当院では液状細胞診法(LBC)と、細胞採取能力の高いサーベックスブラシのセットで精度の高い検診を目指しています。できるだけ、不快感や痛みが少ない様に丁寧に行っています。

LBC液状検体法と細胞採取器具

婦人科細胞診検査では、採取した細胞をプレパラートに塗る「直接塗抹法」が行われ現在でも多く行われる検査です。しかし、この方法では病理医の判定に最も重要な細胞標本の仕上がりに不適切なものができやすいだけでなく、ブラシについている採取された細胞の一部だけがプレパラートに塗られ、残りの約85%の細胞が破棄されているという問題点が指摘されてきました。また以前は、細胞採取器具も出血の少ない綿棒などが使われてきましたが、おりもので滑りやすい膣部の細胞を確実にとるには、どのような採取器具を使用するかで検査の質に大きな差があることもわかってきました。当施設では、子宮がんを見逃さないための検査の精度を高めることに重点をおいて採取器具、検査方法を採用しております。LBC液状検体法のメリットは、採取した細胞をほぼすべて液体の保存液に回収できることだけでなく、その中に含まれるハイリスクHPVの存在を調べたりと、同時に重要な検査が行えることです。このため要精査となった際にも、再度、病院に行って内診室で検査を受けずにすむ場合があります。デメリットは費用が塗抹法に比べてやや高いことです。

子宮体がん検診

子宮体部細胞診

子宮内腔の細胞を採取する検査です。子宮体癌は閉経後の女性に多く見られますが、未経産の方や肥満がある方の過多月経も要注意です。更年期治療や、乳がんでホルモン療法中の方には定期的に毎年行うことをお勧めします。
できるだけ不快感や痛みが少ない様に行っていますが、検査時は一瞬ですがおなかに響くのを感じる方もいます。

ハイリスクHPV(ヒトパピローマウイルス)検査

子宮頸がんの原因、ウイルスHPVの膣粘液を採取して調べる検査です。
海外では細胞診よりも重要視されてきている検査で、子宮頸がんのリスクを予想します。細胞診検査とセットで受けることで、擬陽性で精密検査になることが避けられたり、陰性の場合には、次の検診までの期間を5年に延長する国もあります。日本ではワクチンの普及が遅れていることもありHPV単独の検査は勧められていません。

ハイリスクHPVウイルスとは?

子宮頸がんにかかった9割の人が、このウイルスに感染しているといわれています。HPVウイルスは100種類ほどあり、このウイルス自体は自然にありふれた存在のため、性交渉の経験があればほとんどの人が一生涯のうちにどれかには感染するといわれます。そのHPVウイルスの中で子宮頸がんを引き起こす、約10種類を「ハイリスクHPV」と呼びます。(そのほかの種類のHPVは良性のいぼなど別の病気の原因ウイルスです。)ハイリスクHPVに感染しても必ず癌になるわけではなく、ウイルスの活動性が持続したり、個人の免疫機能や生活習慣など様々な要因が子宮頸がんを引き起こします。

HPV検査を受けるメリット

HPV検査は、子宮頸部細胞診検査を受けた方は、その材料で同時に判定できるため申込のみで調べることが出来ます。若い年代ではウイルスが陽性になることが比較的多いために、HPV単独の検査はお勧めできませんが、現在、HPV検査が30~60代の女性に対して第2の子宮がん検診になりうるかの調査が進められています。細胞診は「子宮頸部に実際に起こっている病変を見つける検査」、HPV検査は「子宮頸がんの原因ウイルスの存在をチェックし、がんへの進行のリスクを知る検査」です。セットで行うことで病気の存在やリスクを含めて総合的に判断でき、次の検診プランが立てやすくなります。同時に検査を行うことで、不要な要精密検査を減らし、改めて婦人科を受診して内診を受けずに済みます。HPVワクチンが普及していない日本では、まだHPV単独検査による検診はお勧めできません。細胞診とセットで受けて頂くことで意義の大きい検査です。子宮頸がん検診をご希望の際には、是非ご検討ください。

経腟超音波検査

子宮や卵巣の病気を見つけるための検査です。しかし、職場健診、公的な健診でもほとんどサポートされておりません。
女性の皆さんが一番気にされるような、婦人科の病気(子宮筋腫や卵巣嚢腫、子宮内膜症)を見つける検査が「経腟超音波検査」なのです。

子宮がん検診や内診だけでは子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫といった疾患はほとんどわかりません。これらは良性疾患ではあるものの、著しいQOL(生活の質)の低下や、不妊症などをもたらします。また、進行するまでほとんど症状がでない卵巣がんの早期発見につながることもあります。 月経痛や、月経の量に悩まされていても、多くの女性は普通に日常生活を送ってしまいます。深刻な症状ではないと感じている方も、これらのサインを見逃さず、手術が必要にならないためにも1年に1度は行うことをお勧めする検査です。

「女性のためのプラスワン検診」

当センターでお受けいただける、『川崎市特定健診』、『後期高齢者検診』、『企業検診のオプション』に加えることで、ワンランク上の安心をサポートする検診をご提案しております。ご自身のお悩みや心配事に合わせた組合せをお選びいただけます。また、女性特有のお悩みに合わせた検診がお受けいただける「女性のためのプラスワン検診」をご用意しております。